第47章 僕、明日から本気出すから チョロ松
しまった、と思った。
ついつい調子に乗りすぎて、恥ずかしい思いを沢山させていたに違いない…。
僕ときたら…ただでさえ普段からオモチャを使ったりして、無理をさせているというのに!
僕のバカな願望を、いつも嫌な顔せず叶えてくれる彼女にまた甘えてしまったようだ。
大事にしようって思っているのに、どうして自分の事でいっぱいになっちゃうんだろう。
僕は、エロ本を閉じた。
そっぽを向いてしまった主ちゃんのすぐ側に腰掛ける。
「…ゴメン、もうやめよう。居間にテレビでも観に行こうか?」
躊躇っていた手を、ほんの少し勇気を出して彼女の頭に乗せる。
サラサラな髪をとかすように撫でると、
「…自信なくしちゃった」
「え?」
意外な言葉が返ってきた。
「どういう事?」
「だって…本に載ってる女の子たち、みんなすごく可愛くてスタイルいいんだもん。同じポーズなんてしたら、差は歴然だし…」
「そ、そんな事…!」
そんな事思ってたのか。
そんな事ないのに。
女の子って、もしかしたらそこら辺、男より繊細なのかな?
落ち込んでいる彼女を、なんとか笑わせてあげたい。
恥ずかしいけど、恥ずかしいなんて言っている場合ではなかった。