第47章 僕、明日から本気出すから チョロ松
「どど、どうしたの?はい、主ちゃんも食べなよ」
様子を探りつつ、僕も彼女に最中を剥き剥きして渡した。
ニコッと笑って受け取ってくれたけど、やっぱり少し様子が変だ。
なんだか…顔も赤くなっているような…。
「あ、あのね」
「うん?」
パクッと小さなお口で最中をかじりながら、主ちゃんが躊躇いがちに話し始めた。
「男の人がね、そういうの見るのはもちろん分かってるんだけど…ちょっと、直接知るのは、恥ずかしいかなっ…て」
「え?『そう言うの』って…………ぅああっ!!??」
うっかりしていた。
オナニーしようとして、エロ本を出しっぱなしだった。
しかも、袋とじが開かれ、主ちゃんに向かい堂々とご開帳している始末…。
うん、勿論無修正だよ。
「ご、ごごごごめんっ!!不潔極まりないよねっ!!捨てるっ!捨ててくるからっ!」
誰のか分からないエロ本を勝手に捨てようと手に取った。
…がしかし!
僕の脳内にけしからん考えが湧き起こった。
「……でも、せっかくだから…一緒に見てみる?」
「ええっ!?」
そうだよ。
今、家にいるのは僕ら二人だけ。
何でも見れるし何でも出来るんだよ?
恥ずかしいのは僕だって同じだけど…。
また二人で、恥じらいを超えた先の気持ちよさを味わいたくない?
「主ちゃん、隣…来てくれる?」
僕がソファーに座るよう促すと、主ちゃんは黙って頷いた。
・・・