第46章 さて…本気を出すとしよう… カラ松
カラ松視点
主がイッたのを確認すると、待ちきれなかったオレはすぐにゴムを着け、柔らかく締めつけてくる蜜口に腰を沈めた。
このままいつものように腰を動かし、二人で快楽に耽るのもいいが…。
今は、もう少し肌の触れ合いを楽しみたい。
思いを確かめ合いたい。
そう思ったオレは腰を動かさずにいた。
動き出さないオレを見て、キョトンとする主。
あぁ、その表情もたまらなく可愛い…。
これ以上オレを狂わせてどうする気だ?
優しく抱きたいのに、優しく出来なくなるじゃないか。
「どうしたの?」
「いや…ちょっとな」
挿入したまま抱きしめ、髪を撫でてやる。
オレが微笑むと、微笑み返してくれた。
「ふふっ、変なのっ」
甘えた声で無邪気に笑う、オレの腕に包まれた主を…オレは、こんなにも…。
こんなにも——。
「愛してる」
「わたしも愛してる……んっ」
唇を奪いゆらゆらと腰を動かす。
激しいのは大好物だ。
でも今は、甘い時間を過ごしたい。
いつものように、ただ挿れてイクだけじゃつまらないだろ?
オレはゆっくりと抽送を繰り返した。
すると、主の中はまるで…広い海を漂っているような、不思議な心地よさをオレに与えた。
——ああそうか。
お前の深い愛がオレを受け止めてくれているから、こんなにも安らげるのか…。
「カラ松くん、あったかい…」
「なぁ…しばらくこのまま…」
「うん…」
その後、オレ達は繋がったまま何度もキスをした。
深い深い心根の底で繋がっているような…そんな感覚を味わいながら、二人の世界にのめり込んでいった。
・・・