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おそ松さん〜ニート達の裏模様〜

第44章 続・一松事変 〜作者リク作品〜




「これか?これはその、さっき路地裏で猫に引っ掻かれただけにゃー」

「えーっ珍しいね?バイキン入ったら大変だからうちで消毒しよう。うちすぐそこだし、用事はその後でも平気だよね?」

「ノープロブレムにゃー!こ、こんなん平気だから……って、ちょっ待て!?」

(な…!?)


主が偽一松の手を繋いで歩き始めた。


「おい、ほんとに大丈夫なんだ!だから手をっ!」

「いいから早く帰るよ」


目の前で恋人と兄弟が手を繋いでいる光景に、常闇のオーラが全開になる。

気づいていないのが厄介だ。

悪意が無いから怒りを直接ぶつけられない。

だけど、二人の繋がった手を見てしまったおれはもうダメだった。

ジェラシーがフルチャージだ。

そしてクソ松、何顔を赤くしてんだ?何許可なく触りそして照れてんの?まぁ、未来永劫許可しないけど。


「オーケー、心配だからおれもブラザー達について行くとしよう…おおっと一松こめかみにハエがー!」

「ゴベェッ!」


おれはクソを気絶させると主から引き離し、ズルズルと自分で引きずって歩く。


「えぇっ!ハエがいたからって肘鉄!?」

「危ないところだった!さぁ、ハニーズスイートホームへゴーだ!!」

「う、うん…」

(さぁて、採点の続き…ナニしようかな?)


愛と憎しみの一松劇場、はじまりはじまりぃ……。



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