第44章 続・一松事変 〜作者リク作品〜
(どう出る!?変装してんのバラされるか?おれが騙していたのバレたら、主怒るだろうなぁチキショー!)
ビクビクしながら、クソ松がどう出るか様子を見ていると、
「よ、よう主。こんなとこで会えるなんて思わなかったにゃー」
あの時と同じく、クソ下手なモノマネを始めた。
(だから、その猫の前足風な両手と語尾の「にゃー」は何なんだよ!おれそんなキャラ改変ぜってぇ認めねぇからなボケがッ!!)
「『にゃー』って急にどうしたの?また猫耳でもつけて一松にゃんになるの?」
「い、いちまつにゃんっ!?」
(主ーー!!ヤーメーテーー!!兄弟におれの性癖堂々と暴露しないでーー!!)←第30章参照
おれは偽一松を、可能な限り脅す目つきで睨みつけた。
コロスコロスコロスコロスコロスカラスコロス。
「オーいちまーつ!お前いつからそんなにゃーにゃー言うようになったアーハン?頼むからおれを混乱させるなオーキドーキー!?」
「混乱しているのはオレだにゃー!」
ヤバい状況になってきた。
自分で蒔いた種だけど、もう逃げたい終わりにしたい。
そしてクソ松を殺して性癖を隠蔽したい。
「なんか二人とも今日変だよ。そんなキャラだったっけ?見た目もどことなく…」
「そ、そそそうかにゃー!?とりあえず、オレはカラ松兄さんに用事があるから、主は先に家に行っててほしいにゃー!」
「なんだとブラザー!!」
コイツ、またしても!
(カカカカラ松ぅーー!!オマエってヤツは、またしてもおれを助けてくれようとしているのかーー!!??)
そう、おれは松野家四男、松野一松。
人知れずカラ松ボーイズになってしまったのさ。
その思いが再燃しかけた時…
「あ、一松くん。頬にすごい傷!」
事件が起きただにゃー。