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おそ松さん〜ニート達の裏模様〜

第44章 続・一松事変 〜作者リク作品〜


クソ松の格好でヅダヤに戻ると、主はDVDを借りた後だった。


「あっ、カラ松くん。急にいなくなったから探しちゃった」

(よし…見た目ではバレてない!)

「あぁ、ソーリーソーリー。トイレでビッグベンをしていたんだ」

「……そ、そうだったんだ」


イタイ英語もなんとか使いこなせているし、上手くいきそうだ。

前も家でクソになりきったし、カラ松になりきるスキルが上がってるかもしれない。

世界、いや、宇宙一不必要なスキルだけど。


「じゃあ、もう家に帰ろうかな」

「ウェイトッ!家って、おれも行く予定だったか?」

「えっ?そんな予定ないけど」


主の表情が引いている。

とりあえず、家に呼んではいないようだったので安心した。


「なんかカラ松くん、トイレから戻ってきたら雰囲気変わったね」

「そうか?きっと、出すもん出してスッキリしたからだろうアーハン?」

「あ、あはは…」

(怪しまれているから、とりあえず話題を変えてみるか)


目が泳ぐのを誤魔化すため、ポケットに忍ばせていたグラサンをかける。


「主、この後暇ならば少しお茶でもどうだ?」

「え?カラ松くんと二人で?」

「そうだ!二人っきりだ!」

(断ってくれ…)


自分で誘っておきながらズキリと胸が痛んだ。

主は怪訝そうな顔つきでおれを見ている。


「うーん、もしかしたら一松くん遊びに来るかもしれないから…ゴメンね」

「…パーフェクツッ!!」

「なにがっ!?」


主!!

ハラショー!!ビンゴォォォオオオ!!

しょっぱなから主はいきなり高得点を叩き出した。



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