第6章 五男と性欲
ベッドに横になったら、二人でじゃれあうようなキスの時間が始まるんだ。
ぼくが目、鼻、口、ほっぺをチューすれば、いつも嬉しそうに笑ってくれる。
ぼくも嬉しくなって笑い返すと、主ちゃんがカワイイほっぺを真っ赤にしながら話しかけてきた。
「……ねぇ、十四松くん…?」
「なーにー?」
ピカチュウみたいに赤くてかわいいほっぺをそっと撫でると、主ちゃんは目をつぶりぼくの肩に頭をくっつける。
「…十四松くんは…キスだけで…その、満足してる?」
「ううん、すっごくセクロスしたいよ!!ほら!!」
ぼくがタッティを指差すと、主ちゃんの目が驚いてまん丸になった。ますますピカチュウだよね!
「い、いつからそんなんなってたの!?」
「わかんない!主ちゃんと会う時はほとんどタッティだから、最近では考えるのをやめたー!」
さすがにちょっと恥ずかしくなってエヘヘと頭を掻く。
「どうして早く教えてくれなかったの?男の子の仕組みよく分からないけど…辛くないの?」
「ツラい?でも、主ちゃんにツラいことする方がツラいよ?」
「そ、そんな…!!」
「見て見て触手〜!!」
ぼくは両腕をクネクネさせた。
主ちゃんが少し悲しそうな顔をしたから、いつも喜んでくれるコレを見せたんだけど。
今は、面白くなかったみたい…。