第43章 ※十四松に音楽会を 〜作者リク作品〜
「なんかムカつくから、コレ、落書きしていい?」
「よせおそ松っ!また分裂されて細胞レベルで破壊されるぞっ!」
「カ、カラ松兄さん怖い事言わないでよっ!」
思わずチョロ松兄さんに抱きつく。
「くっつくな!あーぁ、僕もにゃーちゃんに招待されたい」
「十四松兄さんばっかずるーい」
「…トッティだって、この間女子会呼ばれてたけど?」
「え?なんのこと?ボク分かんない」
(ちょっと一松兄さん!矛先をボクに向けないでくれるっ!?)
この間、女子会にお呼ばれしたのをみんなにナイショにしていたのに、女の子と歩いている時、偶然一松兄さんに鉢合わせちゃったんだよね。その話題をこのタイミングで出してくるとか、ホント闇が深いよ一松兄さん!
案の定、クソ兄共はボクをロックオンし始めた。
なんか、みんなに凄い目で睨まれている。
「トッティ〜また抜け駆けー?合コン連れて行ってくれなくて、お兄ちゃん寂しかったなぁ〜」
「このドライモンスター!」
おそ松兄さんとチョロ松兄さんが、ボクの両手足を動けないようガッシリと掴んだ。
「ちょ…何っ?何で手足の自由奪うの!?や、やめてよ!知らないって!それに、ボクより十四松兄さんの方が彼女いるし抜け駆けして」
「一松、長男の命により、末弟を亀甲縛りの刑に処す!はいやっちゃってー」
「へーい」
一松兄さんが、いつの間に用意したのか、ロープを持ってにじり寄ってきた。
いつも無表情なくせして、こういう時は嬉しそうにニタニタと不気味な笑みを向けてくる。
「ま、待ってーー!!やめてやめて!!痛い怖い!!カラ松にーさん見てないで止めてーー!!」
「トッティ、『末弟だけに、待って』とはなかなかやるな」
「何言ってんのーー!?とめろって!イヤーーーーッ!!!!」
ボクが兄さん達から辱めに遭っているというのに、十四松兄さんは爆睡していて一度も起きる事は無かった…。