第43章 ※十四松に音楽会を 〜作者リク作品〜
トド松視点
「ちょっとちょっとにーさん達!これ見て!」
消灯後、ボクは眠っている十四松兄さんをスマホのライトで照らした。
今日の十四松兄さんは、いつにも増して暴れまわっていたから、寝付くのが誰よりも早かった。
「まぶしっ!何だよトッティ…って、なにこれ?」
十四松兄さんが眠りながら大事そうに持っていたそれを、おそ松兄さんが奪い取る。
「なになに、『ミニコンサート』?演奏会の招待券じゃん。主ちゃんからかな?」
「フッ、わざわざ握りしめて眠っていたのか。よほど嬉しかったんだろう…」
うん、やっぱりみんな食いついた。ってか何で未だにラブラブ!?
「…まだフラれてないの?」
「一松、縁起の悪い事言うな」
「…チョロ松兄さんだって思ってるくせに」
ボクもそう思ったけど、十四松兄さんって付き合うとそんなにいいのかな?
本当に謎。
優しいけど野球バカだよ?
兄弟の中で、何考えているのかいっちばん謎な十四松兄さんだよ!?