第43章 ※十四松に音楽会を 〜作者リク作品〜
十四松視点
ある日、ぼくに一通の手紙が届いた。
「十四松ー、主ちゃんからよー!」
「マジすかーっ!?わっせわっせわっせどぅーーーんっ!!」
—ガシャーン!!—
嬉しすぎてなんかに激突しちゃった。
母さんゴメンね!
手紙を受け取って、封をガジガジかじり急いで開ける。
『十四松くん、突然のお手紙ごめんね。
実は今度、高校時代の部活仲間で集まってミニコンサートを開催する事になりました!
楽しい曲沢山用意するから、時間があったらぜひ聴きに来て欲しいな』
おおぅ、マジすか!
「わあーーーやったぁぁぁあーー!!家宝にすっぺーー!!」
「うぅっ、よかったわねぇ十四松ぅっ!母さん、お前が童貞捨てられただけでも嬉しいのにっ!ほんとに、ほんとにいい子が彼女になってくれて!!」
母さんが泣き出しちゃった。
ぼくも、ちょっぴり泣きそう。
会えなくたって、主ちゃんはいつもぼくを喜ばせてくれる。
また、主ちゃんのクソ上手いラッパが聴けるんだっ!!
日付を見たら、なんと明日だった。
主ちゃん、ギリセーフだったね!!
ぼくは封筒に入っていた招待券を、大事に大事にパーカーのポケットにしまった。