第42章 番外編 F6 おそ松とお嬢様
夢の中のキミは本当にウブだった。
肌に触れるたびに恥ずかしがり、ドレスを脱がせるのも一苦労。
そういえば初めて抱いた時、俺は随分と自分の欲望をぶつけてしまったね。
もしかしたら、あの時のキミは、優しく抱かれたかったのかもしれない。
そこは俺の反省と今後の課題だ。
「主、月の光に肌がきらめいて、とても素敵だ」
窮屈なタキシードを脱ぎ、二人で生まれたままの姿になり抱きしめ合う。
雲のベッドはどんな良質な寝具よりも心地よく、俺達を包み込む。
「おそ松も、綺麗…」
起き上がり座らせると、恥じらい胸を隠す主。
「あまり…自信がなくて…」
「大丈夫。もっと見せて」
「あ…」
華奢な腕を下ろさせてから、愛らしい乳房をゆっくり円を描くように手で包み込む。
「かわいいよ…主」
主は、吐息を漏らし目を瞑りながら初めての快感に浸っている。
「良い子だ。ありのまま、僕を感じて」
急には痛いだろうから、さわさわと指先で先端を擦ると、それだけで主は身体を震わせた。
どうやら、夢の中でも感じやすいのは一緒なんだね。
刺激により硬くなった先端を口に含むと、甘く甲高い声がこぼれ落ちていく。
俺の頭を掴みながら、ねだるように喘ぐ主。
主の妖艶な声、身体、匂いは、俺を誘い虜にしていく。
「好きだよ、主」
既に湿った花弁をそっとなぞりながら、愛の言葉を囁いた。
「わたし…も、好き…っ」
花弁を優しく開き、溢れ出る蜜を指で掬う。
戸惑うキミの声を塞ぐように口付ける。
ゆっくり…ゆっくりと…怖がらないよう、痛くないよう、愛らしい突起に蜜を塗りつけて指の腹で優しく撫で擦る。
少しの刺激でも、慣れていないキミの身体は反応し、蜜が溢れて俺の手を濡らす。
戸惑い逃げようと揺れる腰を抱き寄せ、蕾への愛撫を続けたまま、指を蜜口にあてがった。
「分かる?指の先が入ってるよ。痛くないね?もう少し奥まで入れるよ?力抜いて…」
「ん…」
「狭いからちゃんとほぐさないとね」
指を曲げて押すように刺激を加えると、主の吐息が更に艶めいた。
押し寄せる快感の波に夢中になっている。