第42章 番外編 F6 おそ松とお嬢様
「せっかく笑わせに来たのに、泣いてはダメだよ」
今夜だけは泣かせるもんか。
寂しがらせるもんか。
どんな設定だって、カリスマレジェンドならば全力で応えてあげないとね。
「では…では約束して!もう離れないと!ずっと一緒にいると…!」
欲張りなんだから。
夢でも現実でも、四六時中一緒にいて欲しいって事かい?
「それは、約束は出来ないけれど…そうだね、ハタ坊と結婚とか、そんな悪夢は見ないようにさせてあげるよ」
「悪夢?」
「あと、オナニーもホドホドにね?まぁ、やめろとは言わないけれど、疲れている時はちゃんと早く眠るんだよ」
「?」
「オナニーなんてしなくてもいいように、ちゃんと気持ち良くしてあげるから…」
キョトンとしているキミの愛らしい唇を、塞ぐように口付ける。
ありったけの思いを込めて、優しく愛しく口づける。
当然、処女設定のキミは驚き身体を強張らせる。
でも安心して。
とろけるような思いをさせてあげる。
「身体が…あつい……これは…何です?」
「それはきっと、身体が僕を求めているんだ」
「おそ松…を?」
「うん、僕も——キミが欲しい」
さぁ、デートのラストは二人が一番行きたい所へ行こう。