第42章 番外編 F6 おそ松とお嬢様
——指の愛撫をしばらく続けていると、不意に主が訴えるような瞳で俺を見つめてきた。
「痛い?」
「ちがう…ちがうの…触れられれば触れられるほど胸の奥が熱くて…苦しくて…どうすれば火照りは収まるの?」
答えは、言葉ではなく身体で教えてあげよう。
処女設定でも、痛くない設定を追加しておいたから安心して。
巨根だけど。
なんてったって、これは夢だからね。
「じゃあ、治してあげる」
耳元で囁きながら、キミの中に侵入してゆく。押し広げるように時間をかけて腰を根元まで沈めれば、それだけで主の中は震え波打つ。
「あぁ…おそま…つ…」
「主…心だけでなく身体もひとつになれたよ」
「嬉しい…」
そのまま動かずに抱きしめる。
まずは、俺の形をキミの身体に覚えさせないとね。
すると、我慢できない悪い子が、腰を揺らし始めてしまった。
「いいの?そんな風にしたら、僕もう止まらなくなっちゃうよ?」
「ごめんなさいっ、でも——………ぁあっ!」
主の腰を浮かせて更に深く挿入し、抽送を開始する。
キスしながら、主が弱い角度になるように腰を打ち付ける。
「あっ…!」
「やっぱり、夢でもここが好きなんだね?」
「それ…どういう…ん、んんっ」
扇情的な声に俺の思考が乱されてしまいそうだ。
だけど今夜はキミを満足させてあげないと。
汗ばむ肌を打ち付け、主を絶頂へと導いてゆく。
俺に抱かれ乱れるキミは、月明かりに照らされより一層色香を纏う。
「おそ松…っ!!」
主が全身を緊張させてしがみついてきた刹那、俺も熱い想いを中に注ぎ込んだ。
ねぇ、主。
まだまだ時間はたっぷり残されている。
このまま、時間の許す限り二人で求め合おう。
たまには、こういう甘めなセックスもいいもんだね。
だけど———。
目が覚めてもさ、ちゃんと俺にゾッコンでいてくれよ?
じゃないと、寂しくて死んじゃうから。
凍え死んじゃうからな!
これからも一緒に遊んで楽しく過ごそうぜ。
だからさ、お前も寂しくなったら俺を呼んでよ?
性欲が果てるまでヤリまくるから。
大事な事は、何度だって言ってやる。
お前が好きだ。
主ちゃん———。