第42章 番外編 F6 おそ松とお嬢様
・・・
目覚めると真夜中だった。
テーブルには、トト子が置いたのであろう、フルーツとスコーン、冷めてしまったミルクティー。
ディナーの時間も起きず、完全に昼夜逆転してしまっていた。
(もう、諦めるしかないのかな…)
薄地で丈の長い白のワンピースだけでは少し肌寒かったので、カーディガンを羽織ろうと立ち上がると…
——コンコン
わたしの部屋の窓を叩く音がした。
ここは二階。きっと風で木の枝がぶつかった音だろう。
そう思ったけれど、しばらくするとまた窓をノックされた。