第41章 番外編 F6 十四松先生と二重奏を コーダ
「ほら、とっても綺麗…キミの愛が、こんなに溢れて…」
それは、鮮血が混ざりピンク色になった、わたしの愛液だった。
本当に血って出るんだ…。
「ゴメンね…痛かったよね?」
「だいじょうぶ…です」
目を細めて微笑みかけると、瞼に口づけが落とされた。
先生はわたしの中が慣れるように動かないでいてくれる。
見つめ合えば、二人は繋がった喜びに笑顔になった。
「お姫様。痛がらせたお詫びに、何かして欲しいことはあるかな?」
「じゃあ……キス」
「ん、わかった」
おデコをコツンとぶつけ合った。
あやすような甘ったるいキスは、痛みなんてすぐに忘れさせてくれた。