第41章 番外編 F6 十四松先生と二重奏を コーダ
「フン、なかなか良かったぜ」
「主、素晴らしい演奏をありがとう!すごいエロスを感じたよ!」
「ボク、ちょっぴり勃っちゃった!」
「トド、可愛く言っても駄目です。F6の時は気をつけなさい。で、でもその…本当にす、すす素敵でした!」
「あ、ありがとう…」
なんとかみんなにバレなかったようだ…。
おそ松くんが立ち上がった。
「じゃあ、あんまり邪魔しても悪いから、俺達は先に帰るとするか」
「十四松、今夜は石油王が僕達の卒業祝いでうちに来てくれるそうなので、よければ顔を出してくださいね」
「オーケーチョロ!」
石油王がお祝いって…油田でも譲ってくれるのだろうか。
「もうカノジョなんだからさ、主ちゃんも遊びに来ちゃえばいいーんじゃないっ?バイバイねっ!」
「来たってコイツ、鈍臭いから人に酔うんじゃねーか?…十四松、呼ぶなら守ってやれよ?じゃあな!」
「恐れ多くて参加なんて出来ませんっ!じゃあね!みんなっ!」
快感の直後に襲いくる身体の猛烈な怠さに耐え、笑顔で四人を見送った。
ガチャンとドアが閉まると、音楽室は再び二人の世界になる。