第41章 番外編 F6 十四松先生と二重奏を コーダ
「主の身体、いい匂いがするね。それにすごく柔らかい」
「せんせ…い…っ」
音楽室の机に押し倒され、身体のすみずみに舌が這う。
先生の呼吸が荒い。
きっと半年間、ずっと我慢してくれていたんだ。
ブレザーを脱がされ、シャツとスカートが乱れて肌が露わになり、恥ずかしくて直そうとした手を掴まれる。
「とっても綺麗だよ…主…」
「…っ」
「ここ、好きなんだね?」
耳元で囁かれ吐息がかかり、声を漏らすと、そのまま舌でつうっと耳の裏を舌がなぞる。
余裕なさげな手がするすると、わたしのシャツのボタンとブラジャーのホックを外す。
やっぱり、その手つきは女をよく知っていて、ちょっとだけ胸がチクっとした。
「やっと、キミに触れられる…」
先生の唇が、耳から首筋、鎖骨に下がり…
「ん……っ」
胸の先端を避けるように、舌を回して乳房を舐める。
「キミもちゃんと我慢したご褒美に、とびっきり甘い夢を見せてあげる」
「ぁ……っ」
絶妙な緩急をつけ、先端を吸われると、十四松先生の口の中で乳首が硬くなっていくのが自覚できた。
手で胸を包まれながら、舌で何度もわたしの乳首をつつかれる。
反対の胸は指の腹でクリクリとつままれ快感が溢れ出し、先生が言った通り、夢心地になっていった。
「せん…せい…っ…頭がボーッとしてきました…」
「あれ?これくらいで根を上げていたら、今後ぼくとセクロスする時大変だよ?」
そう言いつつも、わたしの身体を気遣ってくれているのか、ひょいと抱き起こされた。
「でも、そんなキミがすっごく愛しい」
夢にまで見た、大好きな十四松先生との甘い時間に、身体とココロが追いつかない。
そんなわたしをいたわるように、抱きしめながら頭を撫でてくれた。