第41章 番外編 F6 十四松先生と二重奏を コーダ
「オラテメーら!もっと会場をあっためろ!!それとも何か?オレ様にあっためて欲しいのかぁ!!」
『カラ松くーーん!!』
「ファンの皆さん、私達と一緒に最高のステージを作り上げましょう!!」
『チョロ松さまーー!!』
「三年間いろいろあったが、お前と…お前達と出会い、そして共に過ごせて嬉しかった…礼を言う!!」
『一松きゅーーん!!かわいいーー!!』
(一松くん…)
「アッハハ!先生だって負けないよー!今のぼくの気持ち!ラブユーー!!」
『十四松せんせーー!抱いてーー!!』
松野先生と一瞬目が合った気がした。
いや、こういうのはイタイファン特有の勘違いだよね…きっと。
「ボク、みんなとお別れ寂しいよ!!だからお願い!!みんなのパワーをボク達にちょうだい!!」
『トド松くーん!!あげちゃうあげちゃーーう!!』
おそ松くんがマイクを持って高らかに叫んだ。
「そんじゃ、最後にいっちょ、大きいのぶちかますよ!せーのっ!!」
『エーーフシーーーックス!!!!』
六人が同時に叫ぶと、カラーテープと紙ふぶきが舞った。
それを合図に体育館の天井が開き、壁が四方に倒れ、急に屋外コンサート会場へ変貌を遂げる。
外にはサイリウムとうちわを持った数万人のファン達に、テレビ局のヘリ、総理大臣や各国の首相まで来ていた。
(またこういうノリになるんだ…)
もう、どこからツッコミを入れたらいいのか分からないので、何も考えない事にした。
(でも、そうだよね!F6がいるのに、普通の卒業式になるわけないもん!!)
わたしも友達と踊り始め、ノリノリで彼等の歌に聞き惚れる。
F6は数曲歌った後、吹奏楽での担当楽器で演奏したりもしてくれた。
私達の卒業式は、F6の魔法にかけられ、世界一の卒業式になったのだった。