第41章 番外編 F6 十四松先生と二重奏を コーダ
壇上で公開生着替えが始まると、体育館はざわつき始める。
わたしは、F6の不意打ちに慣れっこになっていたので、そんなおそ松くんを温かく見守った。
おそ松くんは着替え終わると、アイドルのような衣装に身を包んでいた。
白地に赤が映える、王子様のようなおそ松くん。
おそ松くんはパチンと指を鳴らした。
「ガイズ!!準備はいいかーい?」
「オーケー!!」
どこからかカラ松くんの声が聞こえると、他のF6達がいつセッティングしたのか謎だが、ジ○ニーズ顔負けのワイヤーアクションで壇上に飛び乗った。
全員が各々のイメージカラーの衣装に着替えている。
そしてなぜか…教師である松野先生の姿もそこにはあった。
(先生…なぜに…)
「キャーーーーッ!!!!」
あらゆる種類の「乙女」達が黄色い歓声をあげた。
そう、F6を目の前にすれば、老若男女問わず、みんな心が「乙女」になってしまうのだ。