第40章 番外編 F6 十四松先生と二重奏を 第三楽章
一松くんとカラ松くんが、先頭に立つ。
「邪魔だよてめぇらっ!!道をあけろ!!」
『キャーーーーッ!!!!』
カラ松くんの一声で、ホール入り口までの道が直線上に出来上がる。
「主、通れるようにしてやったぜ」
「あ、ありがとうございます…」
「いや、まだだ」
今度は黄色い歓声に向かい、一松くんがなぎ払うように手を振りながら叫んだ。
「静かにして!」
「はーーい!!!!」
マスコミもおっかけも全員直立不動になる。
「これで…お前の声がちゃんと聞こえる。なぁ、嬉しいか?」
「うん、一松くんもありがとう!」
褒めて欲しかったらしく、一松くんの頬がポッと赤くなった。
「よぉしみんなーー!!優勝するのはー?」
『エーフシーックス!!』
(ちょ!?せっかく道が出来たのに!!)
ファンサービスをしてしまうサガなのか、おそ松くんがコール&レスポンスを始めてしまった。後に続くはトド松くん。