• テキストサイズ

おそ松さん〜ニート達の裏模様〜

第39章 ※番外編 F6 十四松先生と二重奏を 第二楽章


・・・



演奏を終え、松野先生の方に振り向くとウインクが飛んできた。


恐る恐る部員達がいる方へ向き直ると、



—パチパチパチパチ!—



みんなの暖かい拍手に包まれ、わたしの不安は吹き飛んだ。



「主ー!音すごくキレイになったね!」


「さっきとはまるで別人!むしろさらに上手くなったよっ!」


「松野先生ー!今夜は抱いてくださーい!」


「アッハハ!子猫ちゃん、それはまたの機会にねっ」



みんながわたし達の演奏を喜んでくれていた。



(みんな…ありがとう…!)



涙ぐむ瞳を隠すようにペコリと頭を下げ、楽器を片付け出すと、一松くんとチョロ松くんがやってきた。



「主さん、見違えるように素晴らしい演奏でした!何故急に元に戻ったのですか?」


「えっと、楽器にゴミが詰まっていただけだったの!心配かけてごめんね!」


「そうでしたか。本当によかった!一松も随分と心配していたんですよ」



見ると、一松くんは俯いている。
チョロ松くんは、そんな一松くんを見て嘆息した。



「主さん、帰るようでしたら一松と帰ってあげてください。今日はおそ達がリムジンに乗って帰ったので、一松は歩きなんです」


「もちろんいいけれど、チョロ松くんは?」


「わ、私は…事務作業ばかりであまりユーフォニアムを愛でていなかったので、もう少し居残りしてから十四松と帰ります」


「わかった!じゃあ一松くん、一緒に帰ろう?」



一松くんは無言で頷いた。








/ 1118ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp