第5章 四男と雨だれ
(初めてだったのか…)
こんなにかわいいんだから、とっくにどっかの野郎にヤラレてると思っていた。
でも、主は、本当におれに全てを捧げてくれたのか。
「……今日は、もうやめとく?」
柄にもなく頭を撫でながら聞いてみる。
「…ううん、したい」
「でもお前…無理しない方が」
「いいの…初めてだから、一松くんに全部貰ってほしい」
「…………いいんだな」
おれは、再び指で主の中が濡れているのを確認してから自身をうずめていった。
二回目だったせいか、さっきよりも主の中はおれを受け入れようと、苦しそうにしながらも少しづつ飲み込んでゆく。
主が怖がらないように口づけながら腰を沈めていくと、ついにおれのを根元まで飲み込んだ。
まだポロポロ泣いている主の涙を優しく舐めとる。
「動くけど、痛かったら言って」
「うん…」
ゆっくりと、腰を動かす。
苦しそうに吐息を漏らす主。
気持ちよくて速く動かしたくなる衝動と、必死に戦った。
・・・