• テキストサイズ

おそ松さん〜ニート達の裏模様〜

第39章 ※番外編 F6 十四松先生と二重奏を 第二楽章


音楽準備室におそ松くんと入ると、「他の先生にはナイショ」と言いながら、松野先生はアイス代を渡してくれた。
受け取ったその時、さりげなく手を包み込まれる。


久々に先生が触れてくれたのが、嬉しいのに苦しくて。


本番一週間前だというのに、音が出なくなった自分が惨めで情けなくて。


会わせる顔が無く、思わずパッと手を振り払ってしまった。



「…ありがとうございます。では、行ってきます!」


「うん、よろしく!おれはパフェね!」


「わかりました…」



わたしとおそ松くんが準備室を出ようとした時、一松くんが入ってきた。



「片付け終わったからおれも行く」


「あぁ、構わないよ」



おそ松くんはそう言ったけれど、松野先生は一松くんに向かい手招きをしている。



「イチはぼくの手伝いしてくれる?」


「あ?手伝いなんて無いだろ?」


「あるあるーっ!」



一松くんは松野先生に捕まり、ガッシリと腕の中にホールドされてしまった。



「わ、わかったから離せっ!」


「部長と副部長、いってらっしゃーい!」


「あ、あはは…いってきまーす」



おそ松くんとわたしは、顔を見合わせ苦笑しながら部屋を出た。


/ 1118ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp