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おそ松さん〜ニート達の裏模様〜

第38章 ※番外編 F6 十四松先生と二重奏を 第一楽章



ドサッ


(あ…あれ?)



怖くて目を瞑っていたけれど、痛みも何も無いのでうっすらと目を開ける。

すると、松野先生の綺麗な顔が目の前にあった。


「お姫様、怪我はない?」


心配そうに眉尻を下げてわたしを見つめている。



「松野先生…」



こんなに顔が近いのは初めてだった。
途端にドキドキし始める。



「だ、大丈夫です。でも…」



女生徒達の目線が怖い。その理由はただ一つ。



「も、もう平気なので、降ろしてくださいっ!」



そう、わたしは松野先生にお姫様だっこされていた。



「せっかくだから、このまま音楽室へ連れて行ってあげるよ?」


「えぇっ!?」



助けを請おうとおそ松くん達を見ると、何故か顔が赤くなっている。



(どうしたのかな?あんな表情滅多にしないのに……って!?)


「せんせいっ!松野せんせいってば!早く降ろしてくださいーっ!!」



わたしは焦って足をばたつかせた。



「アッハハ、獲ったどーー!!」


「人を活きのいい魚みたいに言わないでくださいっ!!その…っ、この体勢だとパ、パンツが…っ!!」



丸見えだった。


あろう事か、F6全員にわたしのパンツを見られていた。


みんな慣れてそうなのに、意外にも顔を赤くして目を背けている。
チョロ松くんなんて、鼻血をティッシュで拭き始めた。



「白か…。嫌いじゃないけれど、ぼくはもう少し透けている生地の方が…い、痛い痛い!分かった!降ろすよっ!」



ポカポカ背中を叩いたら、ようやく降ろしてくれた。


恥ずかしくてたまらなくなったわたしは、みんなを置いて一人で階段を駆け上り、逃げるように音楽室へと向かったのだった。



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