第5章 四男と雨だれ
一松くんの手が蛇のようにわたしのショーツに近づいてきた。
乱暴にショーツを脱がし、中心の溝に沿って指が這う。
「…あ」
形を確かめるように、ゆっくりと花びらをなぞってから優しくひろげられる。
クチュ…と恥ずかしい音がした。
「…ん…ぅ…」
指で弄られる度に、水音が鳴る。
「…指…入るかな」
一松くんの指が濡れたそこにあてがわれた。
探るような手つきで中指を少しずつ入れられると、奥へ進むたびに太腿がビクつく。
苦しくて息が荒くなる。
「もう少し…我慢して……ほら」
うねうねと蠢いていた指の動きが止まった。
「……全部入っちゃったね」
上手く声が出せずコクリと頷く。
一松くんの背中に腕を回すと、耳元で囁かれる。
「すごく狭いけど…いたい?」
「だい、じょうぶ」
「ふぅん」
肉壁を擦り上げるように指で掻かれた瞬間、背中を掴む手に力が入る。
初めての感覚でどうしたらいいか分からず、縋るように一松くんに抱きついた。
「どうしたの?」
妖しく笑いながら、一松くんは愛液を指で掻き混ぜるように愛撫を続ける。
指の動きはだんだんと速くなり、ワザとらしくグチュグチュ音を立てて中を掻く。
お腹側の膣壁を掻かれると、じゅわっと愛液が溢れ出す感覚が自分でもわかった。
「ぁあっ」
あまりの気持ちよさに、我慢していた声が出てしまう。