第36章 番外編 F6 SIX SHAME BODYS!
「にーさん達っ!!主ちゃんはボクの彼女でしょ!!」
「えっ!?ちょっと待って!今、兄さんって…?」
わたしが慌てふためくと、パチンと赤い髪の人が指を鳴らした。
「ガイズ!お姫様が戸惑っているから自己紹介だ!!僕は長男おそ松!!」
「おそ松くん!?」
続いて、青、緑、紫、黄色、ピンク色の髪色順で自己紹介をされる。
「チッ、俺はカラ松だ!」
「六つ子の司令塔チョロ松です」
「一松だ」
「チャオ!子猫ちゃんっ!十四松だよ!」
「そしてボクが、主ちゃんの彼氏のトド松!!」
(六つ子の皆って、こんなにかっこよかったっけ!?)
いやそんなはずはない。
みんなカッコいいしかわいいけど、なんと言うかジャンルが違う。
だよね?そうだよね?
わたしが頭を抱えて記憶を手繰りよせていると、全員が右手を6の字にしながら円陣を組み、声高らかに叫んだ。
「赤塚不二夫が生んだ最強の六つ子、それが!!」
6の字になった右手を全員が天にかざし叫んだその瞬間、
「エーーフシーーーックス!!!!」
指先から六色の眩しい光が放たれると、わたしにめがけ光の渦が飛んできた。
「キャーーッ!!」
光の渦に飲み込まれると、わたしの意識は遠のいていった。
「ボク達からとっておきのドリームをプレゼントするよ」
意識の電源がオフになる直前に、トッティの声がかすかに聞こえた気がした。