第36章 番外編 F6 SIX SHAME BODYS!
声の主は、赤い髪で王子様のような人だった。
次に青い髪の、ライダースジャケットに身を包みサングラスをかけた人が話しかけてくる。
「チッ、手間かけさせんじゃねーブス!」
「何がですか!?」
「…心配したぜ」
(だから何が!?)
何を言われているのかよく分からず呆気に囚われていると、
「皆さんに譲る気なんて毛頭ありませんよ」
緑色の髪の人が、眼鏡に手をかけながら話しかけてきた。
目が合うとニコッと微笑みかけられる。
(か、カッコいい)
うっとりしていると、金髪碧眼のこれまた美青年がわたしに向かい走ってきた。
「会いたかったよーーー!!オードリーヘップバーーン!!」
「キャーッ!?」
すると突然、その人の前に紫の髪の人がわたしを庇うように立ちはだかった。
「抜け駆けは許さない。この姫君は俺たちの運命の人。まぁ、最後に選ばれるのは俺だがな」
「アッハハ!何言ってるかわっかんないよ?」
(なんか、みんなカッコいいのに支離滅裂…)
わたしこそみんなが何を言ってるのかわからない。
何が起きているのかさえも分からない。
頭がついて行かず困り果てていると、自称トッティのイケメンがわたしの腕を組んできた。