• テキストサイズ

おそ松さん〜ニート達の裏模様〜

第35章 番外編 F6 チョロ松と専属メイドの秘め事(長編)


「チョロ…松様…」


「チョロ?」



おそ松様が振り向き腕の力が弱まった隙に、わたしは涙を拭ってチョロ松様の元へ駆け出した。


ゆっくりと歩いてくるチョロ松様の目の前で、膝を抱え呼吸を整えていると、わたしの前で彼は歩みを止めた。



「チョロ松様っ!あ、あの…っ!」


「主。ただいま」



チョロ松様はふんわりと微笑を浮かべている。



「…チョロ松」



おそ松様がこちらへ来ると、チョロ松様の表情は怒りの色を見せ、私の肩を抱きよせた。



「!!」



チョロ松様…わたしの肩を抱くのはおろか、指一本触れる事すらなかったのに…。



「…おそ松兄さん。僕の主に涙を流させて何をしているんだい?」


「チョロ松…お前はどうなんだ?」


「どう、とは?」



二人とも、真剣な目つきで睨み合って動かない。



「俺は、主ちゃんが好きだ」


「おそ!お前は、何を言っているか分かっているのか!?後先考えずそんな事を言って、恋愛沙汰になれば、主はこの屋敷を」


「そんなの関係ないじゃないか!自分で責任を持って幸せにしてやれば良いだけの話だ!」


「っ!!」



チョロ松様は黙り込む。



/ 1118ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp