第35章 番外編 F6 チョロ松と専属メイドの秘め事(長編)
おそ松様に捕らえられたわたしは、どうする事も出来ずにいた。
—犬っころは狼に食われちまうぜ?—
先ほどの、カラ松様の言葉が頭をよぎる。
いつもの爽やかな笑顔はそこには無く、真っ直ぐな瞳を向けてきた。
顔がゆっくりと近づいてくる。
「や…めて…くださ…い」
突然の事に驚き上手く声が出せず、まるで金縛りにあったかのように身体は硬直していた。
唇に吐息がかかる距離まで顔が近づいたところで、
「…なんてね。こういうのは僕のキャラじゃないから」
おそ松様はわたしを抱き起こした。