第33章 アンケート投票第1位 心霊スポットツアー おそ松
「じ、じゃあ早めに花をお供えしてここから離れよう?えーと、花って誰が持っているのかな?」
「あの…主さん!ぼぼ、僕が持ってるよ!」
暗がりからチョロ松くんが返事をしてくれた。
「チョロ松兄さん!早くお供えして!!もうボク限界!!」
わたしの袖を持つ手がぷるぷる震えている。
「ちょっと待って。どこに置くかわかんない」
「そんなの、気持ちなんだからどこだっていいでしょ!」
トド松くんは余程怖いのか、わたしとおそ松くんの腕を掴みだした。
「あ!ここに沢山花がお供えされてる。よいしょ…」
チョロ松くんが沼のふちにしゃがみ、お花をお供えしていると…
—ガサガサ—
「わーー!!ギブギブギブギーブ!!??」
「十四松!!どーしたぁーーー!!じゅうしまぁーーーぐあぁぁぁあっ!!??」
わたしたちから見て左側、松の沼の方に進んだ方角から、十四松くんの悲鳴と、藤○弘探検隊のようなカラ松くんのシャウトが響き渡った。