第33章 アンケート投票第1位 心霊スポットツアー おそ松
「トド松、暑苦しいから離れろっ!それと、この間階段から落ちて、まだちょっと頭ズキズキするんだから隣でデカい声出すな!っつかお前は何でついてきたの!?人一倍怖がりなんだから、家にいろし!」
「グスッ……だって、ボクだって主ちゃんに会いたかったし、兄さん達みんないない中、一人で寝るのこわいんだもん!」
「トド松くん、わたしも怖いけど、みんないるから大丈夫だよ。一緒に楽しもうね!」
わたしが振り向いて話しかけると、ウルウルと可愛らしい瞳を向けてくる。
「主ちゃん…!うん!ボクがんばる!だから、着いたら一緒にいてね!」
「出たよあざトッティ」
おそ松くんが、目線は前を向いたまま、ボソッと独り言のようにつぶやいた。
「で、チョロ松さぁ、階段から落ちた日、いつから家にいたの?」
(!!)
わたしがずっと気になっていたことを、ついにおそ松くんが切り出した。