第31章 ※アンケート投票第1位 俺の精いっぱい 長男
「ほら、こーゆーの、お風呂上がりに塗ったりしてない?」
ボクは適当なボディクリームを手にとって渡した。
「あー、そういえば、風呂あがりに顔とか身体ぬりぬりしてた」
「でしょっ?だから、普段からそういうの観察してさぁ、さりげなくどんなの使ってるのかチェックすればハズレないからっ!どーせおそ松兄さんの事だから、下着しか見てないだろーけど!」
「おぉ、さすが弟!よく分かってんじゃん!めんどーだからやっぱ下着あげよっかな〜?今度は穴あいてるのにすっか。っつーか、なにそんなイラついてんの〜?」
アホ丸出しな顔で鼻の下を伸ばしだした。
だめだ、もう出よう。
ボクらの周りからどんどん人が離れていく…。
たまに女の子とこの店来ているのに、出禁にされてたまるかっ!!
「おそ松兄さん、違うお店に行ってみようか?ほら、女の子ならアクセサリーとかぶな」
「何かお探しですか?」
(ててて店員さぁーーん!!??)
何てことだ、このタイミングで店員に声をかけられるなんて…!!
「いえ、もう出ようかと」
「そうなんです!彼女にプレゼント選んでてー。なんかオススメとかってありますかね〜?」
(おいっ!?さっきと態度ぜんっぜんちげーけど!?)
ゲス松兄さんは、かわいい店員に声をかけられた途端、急にテンションが著しく上昇した。