第31章 ※アンケート投票第1位 俺の精いっぱい 長男
「で?兄さんはどんな物をあげたいわけ?」
「それだ」
「どれ!?」
「それなんだよ!俺が見たいからエロい下着とか買ってあげたことはあるけど、喜ぶもんがよくわっかんないんだよなぁ」
「神様おねがい、主ちゃんをクズからボクに譲ってください」
なんかトド松が天に向かってブツブツ気味悪く唱え始めた。
「おいトド松!人の話きいてんの?」
「聞いてるよ!じゃあ逆に聞くけどさ、本当に選ぶ気あるわけ?」
「えー?それは…」
それは、あるに決まってんだろ。
俺は、普段ちゃんとしたデートとか連れてってねーし。
金欠だからってろくなもんもあげた事なかった。
あいつの家に転がり込んで、食う寝るヤる三昧。
だから…
「…誕生日くらい、カリスマレジェンドな俺様を見せてやろうと思って」
「プッ!顔赤くしてイミフ!」
「あーっ!?んだとテメー!」
「ゴメンゴメン!じゃあとりあえず、ここ入ろうよ?」
トッティが指さした先は、
「花屋?」
「セレクトショップ!!」
なぜか店内に草木が生い茂る、キラッキラした人しかいないキラッキラした雑貨屋だった。