第31章 ※アンケート投票第1位 俺の精いっぱい 長男
おそ松視点
(俺、場違いじゃね?)
俺は柄にもなく、トド松にお願いして一緒に大感山にまで来ていた。
首都東京、大人のオシャレ発信地。
歩いている人はほとんどが一軍のみなさん。
なんか、内側から自信が溢れてキラッキラしている。
マジ眩しい。
俺の脱童貞というスキルを持ってしても太刀打ち出来ない。
っつーわけで、帰りたい。
競馬場行きたい。
早速心が挫けそうだ。
「だ〜、もうしんどいっ」
「ちょっと、こんな人混みで立ち止まらないでよ」
「なんか人に酔ったー。トッティおんぶ〜」
「抱きつくなし!」
トド松にパーカーのフードを引っ張られ、ズルズルと進む。
「もうっ、おそ松兄さんが自分からボクに頼んだんでしょ!主ちゃんのバースデープレゼント買いたいから付き合えって!」
「一番女心分かると思ったから頼んだけど、なんでこんな遠出しなきゃなんねーの?」
「だって、ココなら何でも揃ってるし、歩いてるだけで一軍になれた気がするし」
「二つ目関係なくね!?」
トド松は、ワザとらしくため息をついた。