第30章 アンケート投票第2位 注文の多い猫松 後編
主様、かしこまりました。
全身全霊をかけ、挿入させていただきます。
「よ、よくできました…」
努めて立場が上のふりをしたけれど、理性の紐が切れてゴムを着けるのすら忘れていた。
完全に主に翻弄されている。
主を乱暴に押し倒し、両脚を持ち上げ一気に自身を突き刺した。
「あぁっ!」
奥まで挿入し、そのまま激しく抽送を始める。
キツく締まる主のナカは、めまいを覚えるほど気持ちよくて、獣のように腰を振る。
抜ける直前まで腰を引いて、引っかかる感覚を愉しめば、すっかりおれの形を覚えた主の身体は、行かないでとでも言いたげにチンコに吸い付いてくる。
沢山抱いておれ専用に調教された主。
こんな最高の女、誰にも渡さない。
「あ…あっ、や…んっ」
「うわ、吸いこまれる…」
両脚を持って奥まで打ち付けると、深いところが気持ちいいのか、顔を紅潮させながらうわ言のように喘いでいる。
「これ好きなの?」
そう聞くと、恥ずかしそうに頷いた。
深く繋がれるからおれも好きかも。
正常位で両脚を頭の方まで上げさせ、上から体重をかけてピストン運動を続ける。
丸見えになったアナルを尻尾でくすぐると、ナカがきゅうんとキツくなった。
トロトロの愛液を尻尾に絡めて、アナルを撫で回す。
てか尻尾も気持ちよくて、チンコが二本あるみたいなんですけど。
「そ、れ…やめてっ!恥ずかしいっ!」
「でも尻尾で撫でるたびに締まるけど?ほんとは気持ちいいんでしょ?」
「ち、ちが…あっ、は…っ!」
あーあー涎垂らしちゃって。
だらしなく開けた口にキスして涎を舐めとる。
「もう…ダメ…イキそうっ…あ…あ…っ!」
「イイよ、イケよ……っ」
なんて言ってはみたものの、おれの限界もすぐそこまで来ていた。
「あっ!イク…いちまつにゃんっ…——!!」
(このタイミングでにゃんーーーー!!??)
必殺技「いちまつにゃん」をモロに食らい、主のナカがぎゅうぎゅうに締まったかと思うと…
「……っく!」
強い放出感に襲われる。
身体の奥から熱を帯びた白濁が吐き出される。
おれは思いもよらず中出ししてしまい、二人でそのまま意識を失うように眠りについてしまった。