第30章 アンケート投票第2位 注文の多い猫松 後編
「…口じゃなくて、挿れて欲しい?ねぇ?」
こくこくと、無理やり咥えさせられながらも頷く主。
おれは自身を口から引き抜いた。
肉棒と唇が離れると、透明な糸が艶やかに引かれ、名残惜しそうにプツリと切れた。
「ゲホッ…ゲホッ!!」
主は猫耳を揺らし咳き込んでいる。
「じ、じゃあさ…お願いして」
「ケホッケホッ…」
怪訝そうな瞳が向けられる。
「語尾に…ニャンってつけて、お願いしてよ?」
「!!」
そんな汚物を見るような目で見るな。
いや、実はそういう顔されんのも悪くないけど…。
「ほら、早くニャンって言えって。恥ずかしくて言えないの?イヒヒ…」
おれは、コイツをなめていた。
ようやく呼吸が整ってきた主は、一瞬笑ったように見えた。
おれを上目遣いで見つめてくると、首をかしげ両手を顔の前に出し、招きの猫のように手首をクイッと曲げ、
「一松にゃん…いっぱいきもちよくしてほしいニャンッ」
殺人的なエロい台詞を繰り出してきた。