第30章 アンケート投票第2位 注文の多い猫松 後編
上体を起こし、頭を主の下半身へと移動させる。
太腿の間に顔を沈めると、ボディーソープの香りが鼻をくすぐった。
既にトロトロになったそこを舐めると、あまずっぱい主の味がする。
何度も身体を重ねて、何度も味わったおれだけの甘い汁。
おれを感じてくれている証。
主は恥ずかしがり屋だから、わざと音を立てて虐めてやるんだ。
じゅるじゅるじゅる。
エロい音にこっちの思考も狂いそうだ。
「ぁっ……だめぇっ…あぁぁあ……!」
「どんどん濡れてるけど?…うそつき」
おれの舌を欲しがり主張している肉の芽をペロリと舐める。
悶えながら、主はおれの頭を掴んでいる。正確には、掴めてなくて肉球でペチペチしているだけだけど。
クリの皮を剥くように下から舐め上げると、太腿にギュッと力が入る。感じている証拠だ。
太腿は——きっと、無意識なんだろうけど、おれの頭を離れないように挟んでいる。
苦しいと泣き言を言えば、せっかく作り上げた二人の甘い雰囲気はぶち壊し。
口でクリを吸いながら、濡れたマンコに指を挿れる。
粘膜がおれの指を嬉しそうに迎え入れる。
かき混ぜてやると、主が腰を浮かせて苦しそうに喘ぐ。
「もうイクの?まだちょっとしか弄ってないのに」
「あ…あ…あ…」
吐息に嬌声が混じる。
唇をすぼめ、クリの皮をシコシコするように、緩急をつけて吸ってやる。
「これ好きだもんね、お前」
「だ、め…もぅ…あ、あーっ!」
抱いてる時は独り占めできる。
全身でおれを感じてくれる。
全部がおれのもの。
もっとおれに狂ってほしい。
おれがいないとダメになってよ。
吸う力を強め、指で中をグイグイ押すと、ビクビクと痙攣しながら、あっという間に主は絶頂を迎えた。