第4章 三男とオモチャ
主人公視点
チョロ松くんのキスは、いつも優しい。
わたしを怖がらせないためなのか、すぐに舌が口内に侵入してくることは無い。
唇だけでお互いを確かめ合うような啄ばむキスがしばらく続く。
「ん…」
「ハァ…ッ、主ちゃん…」
彼の吐息が熱く激しくなってくる。
(チョロ松くん…我慢してるのかな…)
探るように、わたしからそうっと舌を出すと…
「…んんっ」
欲望を解放したかのような、激しいキスに豹変した。
舌を絡め取られ、彼の口内に導かれる。
獣のようなキスに、わたしの身体は快感を求め疼きだした。
・・・
いつも優しいチョロ松くん。
そんな彼に、わたしはいつも甘えているけれど。
セックスの時は、もっとワガママになって欲しい。
欲望をぶつけて欲しい。
お互い本能むき出しのまま、甘いひとときに溺れたい…。
この想いを伝えたくて、わたしも強く、彼の舌を求め、吸い付くようなキスをした。