第4章 三男とオモチャ
実を言うと、何度かセックスはしているんだけど…。
僕は、彼女を一度もイカせられずにいた。
それなのに、主ちゃんは僕を拒むこと無く、恥ずかしがりながらいつも受け入れてくれて。
僕一人が沢山気持ちよくなって。
だけど、そんなカッコ悪い僕とも今日でさよならだ!
今日こそ主ちゃんを気持ちよくしてみせる!
僕は、バレないようにチノパンのポケットにソレをしまい、二階へと向かった…。
・・・
部屋に入ると、ゴキゲンな表情に迎え入れられる。
「どうしたの?なんか楽しそうだけど」
ニコリと笑って指を差した先には、初デートの日にクレーンゲームに挑戦し、お揃いで取れたピンクのウナギイヌがいた。
「飾ってくれていたんだねっ!」
「勿論!兄弟にもカワイイって意外と評判なんだ!お揃いって言うと嫉妬で破壊されそうだから、内緒にしてるけどさ」
「あははっ!それは秘密にしないとだねっ!」
・・・
そんなこんなで、いつものようにケーキをつつきながら、2人で他愛もない会話を楽しんだ。
相変わらずおしゃべりな主ちゃんと、聞き役の僕。
このスタンスはきっと、これからも続いていくんだろうな。
でも…。
「…主ちゃん、ほっぺにクリーム、付いてるよ?」
「え?ホント?…ん…っ」
頬のクリームを舐めとり、そのまま可愛い唇を奪う。
セックスの誘いは、男である僕の役目。
「っ…チョロ松…くん…」
「ねぇ…シテいい…?」
こくりと頷いたのを確認し、僕は彼女の上に覆い被さった。
・・・