第28章 ※アンケート投票第3位 十四松パンとわたし
「スゴいよ十四松パン!!」
わたし達はニューヨークにきている。
「この家…わたしが尊敬する、世界的ジャズトランペッターだった、ルイアムロストロングの家じゃないっ!!今は博物館として解放されているけれど、一度は来たいってずっとずぅっと思っていたの!!」
「うんうん!よかったねー!!」
「あんたテンション上がってるけど、夜で中入れないじゃない。バカなの?」
時差とかどうなっているの?という疑問はひとまず頭の隅に置いておこう。夢のような時間は夢なのだから、そこら辺は都合よく進むのである。
「満足したー?」
「うん!本当にありがとう!夢のような場所だった!」
「やったねー!あはは、あはは、あははははははー!」
十四松パンとティンカーイチちゃんが声を揃えて笑った後、またフワリと身体が浮いた。
「今度はどこに行くの?」
「主ちゃんにとって、夢のような場所だよー!」
(わたしにとって…)
繋がれた手をキュッと強く握りしめながら、わたし達は風を切り飛んでいく…。
・・・