第28章 ※アンケート投票第3位 十四松パンとわたし
「主ちゃん!会いに来たよ!!」
寝室に突如現れた十四松くんは、相変わらず奇想天外だった。
黄色い膝上まであるシャツにベルト、タイツ、皮のブーツ。
ベルトには短剣ではなくなぜか釘バット…。
そして、手には妖精。妖精は、松ぼっくりみたいな面白い格好をしている。
(見た目がピー○ーパンっぽい衣装だけど…)
「十四松くん…だよね?」
「ううん、ぼくは十四松パンだよ!!」
「十四松…パン?」
(や、やっぱり!なんか名前寄せてきてる!?)
戸惑うわたしをよそに、十四松パンはわたしの手を掴んだ。
「さぁ、ぼくと一緒に行こう!!」
彼がそう言うや否や、わたしの身体がフワリと浮いた。
「え…!?ちょっと!これ一体何!?」
彼は戸惑うわたしにニッコリ微笑むと、手を繋いだままゆっくりと宙に浮き…
「キャーーーー!!」
ベランダから、夜の街に飛び出した。
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