第27章 アンケート投票第3位 お風呂でカラ松
上からシャワーをまんべんなくかけて泡を落とす。
カラ松くんは、泡が入った目を念入りにゴシゴシ洗い流し、立ち上がった。
「ゴメン…。目大丈夫?」
「平気さ。気持ちよかった…ありがとう」
振り返った彼にギュッとハグされる。
「泡風呂で…身体を洗うか?」
「うん…」
わたしは洗顔を先に済ませると、彼の待つ浴槽に身体を沈めた。
すぐに抱き寄せられ、あぐらをかいた膝の上に向き合う体勢で座らされる。
カラ松くんは、泡をすくうと背中をふわふわと撫で回す。
「あ…」
それがなんだか心地よくて、思わず吐息がこぼれた。
「ほら、脇の下も」
「う…ん」
されるがまま、腕を上げると、指がこちょこちょと脇をくすぐった。
「ひぁっ!?ちょっと!」
「はははっ!」
珍しく悪ふざけをするカラ松くん。わたしが頬を少し膨らませると、右手で両頬を掴まれる。
「なんだ、この膨らんだ頬は?」
「むぐ…くしゅぐいはきんひらよっ!」
「んー?何を言っているのか全くわからないぞ?」
「んっ!?」
イタズラに微笑みながらキスを落とす。
先ほどのふざけた彼とはまるで別人のように、熱く濃厚なキスが、わたしの思考をトロけさせる。
胸をやんわりと泡のついた手で包まれ、わたしが切なく息を吐くと、彼は満足そうに溜息をもらした。
「主…その、ありがとう」
指をわたしの胸の上で遊ばせながら、彼はつぶやいた。