• テキストサイズ

おそ松さん〜ニート達の裏模様〜

第25章 傷ついたキミの瞳に、青く小さな恋の果実を… カラ松


主人公視点



カラ松くんが意味不明な発言をして家を飛び出した後、わたしはミウを抱きしめたまま再び眠りについてしまっていた。

自覚していなかったけれど、相当疲れが溜まっていたみたいだ。

目覚めると、腕の中にミウの姿は無く、時計の針は13時を指していた。


(起きないと…)


ぐわんぐわんする頭を押さえながら、ベッドに手をついて立ち上がる。

トイレに行こうと寝室のドアを開ける。と、何やらキッチンの方からいい匂いが漂ってきた。

カラ松くんが帰っていたようだ。

甘い匂いに誘われながらキッチンへ。

人影を見つけ声をかける。


「おはよー」

「フッ、眠り姫はようやくお目覚めかい?」

「いい匂いで起きちゃった……ってその格好どうしたの!?」


謎のファッションを見たせいで、まためまいに襲われソファーにへたり込んだ。

おきまりの顔つきタンクトップに短パン。
エプロンはお手製らしく、胸元に松マークをかたどった緑のスパンコール。そして、エプロン中に散りばめられた青のスパンコールは、見ているだけで目が疲れる。


「フッ、このエプロンはメイドインオレだ。それよりも、何を作っているか気になるだろ?」

「気になるけれど、スパンコールで目がチカチカしてまた頭痛くなっちゃった。ちょっと横になります」

「えぇーー!?」


ソファーで毛づくろいしているミウの横に、ゴロンと寝転んだ。
/ 1118ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp