第24章 ※青りんごサワー チョロ松
イヤミさんは、チョロ松くんの横に座ると、おかわりしたまま手つかずだったウーロンハイとビールをぐびぐび飲み始めた。
わたしは、梅酒ソーダをちびちび飲みながら残った串焼きを食べる。
(チョロ松くん、これ食べたがってたのに起きないんだもん)
「そこのチミ!!」
「は、はいっ!」
串焼きに夢中になっていたので声に驚いてしまった。ビクッとしながらイヤミさんを見る。
「そんなかわいこちゃんなのに、なんでこんなしょーもない六つ子とつるんでるザンス?」
「え?」
「チミならば、もっと上を目指せるザンス!!そう、例えばミーのような一流の大人とも釣り合うザンスよ!!それなのに、トド松のセフレとは納得がいかないザンス!」
「いえ、あの、チョロ松くんの彼女です」
「誰が誰でも、セフレも彼女もおんなじザンス!!」
それは違う、と胸中でツッコミを入れる。
「べ、別にいいじゃないですか。わたしがチョロ松くんを好きなんですから」
「せまーい!!」
「!?」
イヤミさんは勢いよく立ち上がると、びしっと人差し指を突きつけてきた。