第24章 ※青りんごサワー チョロ松
「んじゃイヤミー、俺はチョロ松くんとちょっと話があるから、やっぱり一人で飲んでー?」
「シェーーッ!?何ザンスその自己中!?ミーに珍しくビール奢るって言ってたのはどうなるザンスか!?」
「んなのまた今度でいーじゃん?チョロ松なんて、いつ彼女と別れるか分かんねーし」
「おいコラ、クソ二ート童貞」
チョロ松くんが苛立ちをアピールするように、ゴンと音を立ててジョッキをテーブルに置いた。
「お前ねぇ、そんなに自分のこと卑下すんなよ」
「俺じゃねーし!?オマエだよクソ長男!!!!今聞き捨てならないこと言ったよな!?」
大変だ。酔ってるチョロ松くんは歯止めが効かなくなるから止めないと!
席から立ち上がったチョロ松くんの肩に手を置き必死になだめる。
「チョロ松くんっ!お店で騒いだら他のお客さんの迷惑になるからっ!おそ松くんは冗談で言っただけだから気にしないの!」
「そうだぞシコ松ー。おにーちゃんのは挨拶代わりの軽いジョークだぞー」
おそ松くんはいつの間にか注文したビールを飲んでいる。
イヤミさんは面倒ごとを避けるかのように、遠くの席へ一人で行ってしまった。
「…ねっ?楽しくみんなで飲もうよ?」
背中をトントンしてあげると、ようやく落ち着いたのかストンと座ってくれたのだった。