第24章 ※青りんごサワー チョロ松
声を聞いた途端、さっきまで笑顔だったチョロ松くんが固まった。まるで、石像のようにピクリとも動かない。
二人の声がどんどん近づいてくる。
そのうちの一人が、わたし達に気づき声をかけてきた。
「あれーっ?そこにいんの、主ちゃんじゃーーん!!ついでにチョロ松」
「人をオマケみたいに言うな!」
おそ松くんだ。
「おそ松くんこんばんは!えっと、そちらの方は?」
「あーコイツイヤミってんだ。名前の通り嫌味なヤローだからすぐ名前覚えられるよー」
「初対面の子に向かって失礼極まりない紹介ザンスね!?よろしくザンス〜。トド松のセフレザンスか?」
握手を求めてきたイヤミさんの手を、チョロ松くんがバシッとはたいた。
「ひとっつも合ってねーしお前も失礼極まりねぇよ!チョロ松だよ!この子は…僕の彼女の主ちゃん!」
「初めまして!よろしくお願いします!」
(チョロ松くんの周りって、どうして個性的な人ばかりなんだろう…)
おそ松くんは、わたし達が四人掛けのテーブルにいるのを確認すると、ドスッとわたしの隣に座った。