• テキストサイズ

おそ松さん〜ニート達の裏模様〜

第19章 ショタごっこin松野家 十四松


主人公視点



初めて十四松くんの実家にお邪魔して自己紹介を済ませた後、わたしは六つ子の皆に囲まれながら夕飯をご馳走になっていた。

献立はなんと…すき焼きであるっ!!


「んーとっても美味しい!!」

「あははー!よかったねー!!」


十四松くんがわたしの取り皿に牛肉を次から次へと入れている。


「十四松くん、他の皆もお肉食べるんだから!わたしはもう大丈夫だよ?」

「ははははっ!主ちゃーん、気にしないでいっぱい食べてよ〜。よく食べよく肥えなさーい」


おそ松くんがわたしの取り皿にネギと豆腐を入れると、チョロ松くんは困った顔をしている。


「なに人喰い魔女みたいな事言ってんの。す、すみませんっ、皆すごくはしゃいでるみたいで。その、余り…む、無理して食べないでくださいね…!」

「いえ、とっても美味しいし、皆さん賑やかですごく楽しいです!」


チョロ松くんと話していると、目の前に座っているトド松くんがわたしの顔を覗き込んで話しかけてきた。


「でもさ、十四松兄さんにこんなにカワイイ彼女が出来たなんて信じらんないよねー!しかも、プロのミュージシャン!!」


「出会った時はコンビニ店員だったんですよ。十四松くんのおかげでオーケストラのオーディション受かった様なものなので…」

「そーなんだ?十四松兄さんやるぅ!」


トド松くんにからかわれて、十四松くんが照れくさそうに笑った。


「あ、ボク卵無くなっちゃった。主ちゃん、ボクのお皿に卵割ってー!」

「いいですよ」

「はいトッティーー!!」


ボチャンボチャンボチャン


十四松くんが、トド松くんのお皿に卵を何個も投げ入れている。


「ちょっと!やめてよ十四松兄さんっ!」

「あははははっ!!」


思わず声に出して笑うと、無口だったカラ松くんも笑顔になった。一松くんは黙々と一人ですき焼きを食べているけど、なんだか楽しそうだ。

笑顔に囲まれた賑やかな食卓で、わたしは松野家のあたたかく愉快なおもてなしを受けたのだった。



/ 1118ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp