第14章 カラ松の夜
カラ松GREATラッピングは、主には少々刺激が強すぎたようだ。
「な、何このラッピング!?開けづらいよ!!」
「怖がらずに開けるんだ…」
子猫のように臆病なハニーは、恐る恐るラッピングの封を切った。
中身を取り出し広げると、瞳を瞬かせながら耳まで赤くなっている。
「あり…がとう…。…黒いレースのベビードールに…Tバック…!?」
「これを着たなつみを見たいと思ってしまったオレは自分勝手だろうか?オレ色に染めたいと思ってしまうことも…」
「こんなスゴいの、着たことないよ…」
「嫌か?」
少し不安になり顔色を伺う。
目に映るは、恥ずかしそうにモジモジしている愛しいマイハニー。
「……ホントに…見たい?」
「見たいっ!見たすぎるっ!!」
思わず立ち上がると、驚いたのか主は身体をビクッと震わせた。
「わ、わかったから座って!……自信ないけど…ちょっと待ってて…」
「イエスッ!!」
主は戸惑いながらも決心してくれたようだ。
目の前で着替えるのが恥ずかしいのか、絶対に覗くなとオレに告げ、洗面所へと向かって行った。
一人取り残され、夜景を眺めながら己自身を振り返る。
改めて考えてみると…。
主へのプレゼントと言いつつ、自分の欲望を満たしたいだけじゃないかっ!?
やはりオレはギルトガイッ…!!
だが、見たいものは見たいんだ!!
お返しにと言っては何だが…今夜は夢のようなひとときをお前に贈ろう…。