第12章 ※チョロ松の台本 ライジング編
主人公視点
(ちょっと…緊張してきた…)
チョロ松くんの家に着いた。
初めて二人でデートをした日以来、チョロ松くんの兄弟に会うことはなかった。
会ったと言っても、ほとんど会話が出来なかったので、今回改めてチョロ松くんがみんなを紹介してくれることになったのだ。
深呼吸してからチャイムを押す。
・・・
ガラガラガラ
「主ちゃん…!ま、待ってたよ!!」
少し照れくさそうなチョロ松くん。
「こんにちは!!これ、お土産のフルーツゼリー!!」
「そんな…気を使わなくていいのに。いつもありがとう。冷やして後で食べよう!じゃあ、みんな部屋にいるから上がって!」
「おじゃましまーす!」
たまにお家に遊びに来ていたけれど、二人きりじゃない松野家は初めてだ。
靴を揃えて、わたしは階段を上がった。
・・・