第12章 ※チョロ松の台本 ライジング編
とりあえずは、みんな渋々と次のページをめくった。
チ「皆さんにとって、チョロ松くんってどんな存在なんですか?」
バカなの!?仮にそんな質問されたらマジ引くわ!!
お「チッ……頼りになる三男坊だよー。次男も以下略ー」
カ「フッ……」
こんなシコ松のオナニー劇場付き合わされてんのに、よく静かに笑って口角上げられるよね!?さすが腐っても元演劇部…雑草A役でも全力投球するタイプなの!?
一「ぼくは…く、口下手だけど…チョロ松兄さんがいつもたすオエェェェエッ!!」
なんか内臓飛び出してるけど!?お願いだから一松兄さんをいつも静かに笑わせてあげてぇっ!!!!
十「真面目なこうせいねーーん!!」
ト「ボクの人生のお手本」
「はいカット!十四松、こうせいねーーんって最後伸ばさないで。それから、一松は」
「はいっせーのっ」
ビリィッ!!×五
おそ松兄さんの掛け声で、ボクらはみんな一つになった。
「ゴルァァァアアーー!!一斉に破いてんじゃねーーっ!!」
「はぁ…しんどーっ。これをあと九十四回も繰り返すのかー」
「平気だよおそ松兄さんっ!五人で力を合わせればすぐ終わるって!」
ボクとおそ松兄さんは、固く手を握りしめ誓いの握手を交わす。
「だから資源を無駄にすんなし!!どんな質問がきてもいいように、あと十四パターン考えていたのに!!ほら!次!!」
「テメーが資源と俺たちの貴重な時間を無駄にしてんだろゴルァ!!??」
おそ松兄さんがチョロ松兄さんの胸ぐらを掴んだ瞬間、
——ピンポーン
『!!』
ついに、タイムリミットを迎えてしまった。
チャイムが聞こえると、チョロ松兄さんは急に部屋中ファブリーズをかけまくる。
「除菌完了!連れてくるから、くれぐれも失礼なマネだけはすんなよっ!!」
そう言い残し、鉢巻を外して彼女を玄関まで迎えに行った。
・・・